車中泊避難講座が新聞に掲載されました

先日開催させていただきました、長野県飯島町における車中泊避難講座の取材記事が新聞に掲載されました。

2026.8.25 信濃毎日新聞

講師「エコノミー症候群予防が最優先」
車中泊避難 飯島町で講座

飯島町は、災害発生時に自家用車の中で避難生活を行う「車中泊避難」について学ぶ講座を町役場で開いた。東日本大震災や能登半島地震などで被災地支援に携わった経験がある日本福祉大(愛知県美浜町)の山本克彦教授(64)=写真=が講師を務め、町や町社会福祉協議会の職員、防災士の資格を持つ町民ら計約40人が、車中泊避難の実情や課題について理解を深めた。

山本教授は、車中泊を行う際にはエコノミークラス症候群の予防が最優先だと説明。車内であっても水平な空間をつくったり、定期的に体を動かしたりするといった工夫が必要と指摘した。さらに、これまで支援に関わった各地の地震や豪雨災害の被災地の写真を示しながら「飯島町でこのような災害が起きたらどうなるか、自分はどんな行動をするか、イメージを膨らませてほしい」と強調した。

講座は、3月に町と山本教授が締結した「地域防災学習の推進に関する包括連携協定」に基づいて初めて開かれた。参加した成田和三郎さん(63)は、飯島町は災害の少ない土地というイメージがあるとした上で、「町での災害を想定していない人は多いと思う。講座をきっかけに、危機管理の意識を高めていきたい」と話していた。

2026.8.22 長野日報

「車中泊避難」考える

飯島町初講座
災害時の選択肢、リスクも

飯島町は20日、災害時の多様な避難の在り方を考える中で、「車中泊」をテーマにした講座を町役場で開いた。各地で被災地支援を行う日本福祉大学の山本克彦教授を講師に、町や町社会福祉協議会の職員、地域で活動する防災士ら39人が参加。突然降りかかる災害で先行きの見えない事態を想定し、日常とも照らし合わせながら「非日常」の生活をどう成り立たせるか、一つの手段として車中泊について理解を深めた。11月7、8日には千人塚公園キャンプ場で実際に車中泊を体験し、シミュレーションする。

11月7、8日体験シミュレーション

10年前に続き、今夏震度7に見舞われた熊本県で避難の手段にもなっている車中泊。健康面や地域孤立などの問題をはらみながらも、車内への避難は有効な選択肢になるとの考え、町はリスクも考える中で事前に備えておこうと初めて講座を開いた。

「旅行やレジャーなどで楽しむ車中泊は帰宅することができるが、突然非日常を迎えて選択せざるを得ない車中泊は普段の暮らしにはすぐに戻れない」と山本教授。参加者は、車中泊している人たちの混乱する避難所、倒壊して立ち直ることが困難な被災現場などの写真を見ながら、生活環境を大きく変える災害時の生活に思いを巡らせた。

適切な車中泊の避難について山本教授に質問した防災士の男性は、22日から熊本県宇城市でボランティアをするが、「車中泊で避難している人たちの声を直接聞き、自分たちの地元にも生かしたい」と話した。

同町親町の防災士末木由美さん(41)は「車中泊を実際に経験すると、災害時に何が必要か、自分に合っているかなども分かるはず。地域の防災訓練に取り入れるなどして、自分自身もリスクについて理解を深めていきたい」と力を込めた。

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